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炭素市場プラットフォームってなに?

2023 . 11 . 01

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実施主体 実施主体

炭素市場プラットフォームとは?

2015年のG7エルマウ・サミット首脳宣言に基づき、炭素市場に関する戦略的な対話の場として設立されました。

炭素市場とは、炭素排出に価格を付けるカーボンマーケット(炭素市場)のことで、CO2排出削減量を価値と見なして、炭素へ価格付け(カーボンプライシング)し、金融商品化(クレジット化)したものを取引する場のことです。

炭素市場炭素クレジットは、指定された汚染物質(GHG:温室効果ガス)の排出を削減するための経済的インセンティブ(金銭報酬など)を提供することによって機能します。

炭素市場では、投資家と企業が炭素クレジットと炭素オフセットの両方を同時に取引することができます。企業が炭素クレジットを購入すると、より多くの CO2 排出を行う許可が得られます。
1 つの取引可能な炭素クレジットは、1 トンの二酸化炭素、または同量の異なる温室効果ガスが削減、隔離、または回避されることに相当します。

(例えば、CO2 を 1 トン削減すると 1 炭素クレジットを獲得します)

クレジットは、「ベンチマーク(指標基準)」または許可された GHG(温室効果ガス) 排出量に対して測定されます。
排出量が許容限度を下回る場合、排出者は炭素クレジットを獲得します。
獲得した炭素クレジットは、 他社に売却することもできます。また、残しておいて翌年以降の自社排出量の相殺に使うこともできます。

しかし、排出量が許容限度を超えた場合、排出者は超過クレジットを持っている人から炭素クレジットを購入しなければなりません。したがって、排出量制限を超えてしまうと、排出者にコスト(炭素クレジットの購入に費やされる金額)が課せられます。
このコストにより、放出源の効率が向上し、排出量が削減されるという考えです。

なお、クリーン開発メカニズム(CDM)により、先進国は熱帯地方に植樹するなど、国内より安価な国外で排出量を削減することが可能です。

2016年5月に開催されたG7富山環境大臣会合でも、低炭素社会の実現に向けて、市場アプローチを含むカーボンプライシング(炭素価格付け)はイノベーション(技術革新)及び低炭素投資の強化に効果的な手段で、更に促進されるべきだと強調されています。

「コンプライアンス市場(CCM)」

国・地域や国際機関が主導・認証し、設定する排出削減義務や排出量報告制度などの規制・制度に基づいて温室効果ガス(GHG)の排出権が取引される法的義務に基づく市場のこと。

世界には現在、30を超えるコンプライアンス市場があり、世界の炭素排出総量の約20%相当のカーボンクレジットが取引されています。

<例>
EUの「排出権取引システム(EU ETS)」や中国の「ETS」、京都議定書で採択された「クリーン開発メカニズム(CDM)」など

「ボランタリー市場(VCM)」

(電力)再エネ価値取引市場【Scope2対応】
↕双方の制度の連携
(全業種)Jクレジット・JCMの活性化【Scope1・3対応】

世界中の民間企業や個人、NGO団体などの団体が温暖化対策で削減したGHGの量を「炭素クレジット」として認証し発行するカーボンクレジットの一種で、民間企業や団体が主導で認証して、CO2排出削減量をボランタリー(自主的)に取引する民間主導の市場のこと。

 

<例>
取引所やオンライン上のプラットフォームなど

組織のGHG排出量(温室効果ガス:Greenhouse Gasの排出量)をオフセット(相殺)するための排出量補償・中立化プロジェクトへの投資を増やすうえで重要な役割を担っています。

Scope1 事業者が自社で燃料の使用や工場プロセスにおいて、企業自身が直接排出した温室効果ガスの排出量
Scope2 他社から供給された電気、熱・蒸気の使用に伴う間接排出
Scope3 Scope1、Scope2以外の間接排出

 

参 

(参考1:G7エルマウ・サミット首脳宣言(仮訳) 抜粋)
低炭素成長の機会への投資に行動を促すインセンティブ(意欲的な行動を引き出すための金銭報酬など)を与えるため、我々は、世界経済全体に炭素市場ベースの手法や規制手法などを含む効果的な政策と行動を適用するとの長期的な目標に積極的に関わり、他国に対して、我々に加わるよう要請する。我々は、世界銀行を含む関連するパートナーとの緊密な協力の下、自主的参加に基づく、これらに関する戦略的な対話の場を設立することにコミットする。

(参考2:COP21におけるパリ協定に関する決定 抜粋)
137 Also recognizes the important role of providing incentives for emission reduction activities, including tools such as domestic policies and carbon pricing;
(国内政策や炭素価格付け=カーボンプライシングを含め、排出削減に意欲的な行動を引き出すための金銭報酬など=インセンティブを与えることの重要性を認識。)

(参考3:G7富山環境大臣会合コミュニケ(仮訳) 抜粋)
42 市場アプローチを含むカーボンプライシング(炭素への価格付け)は、費用対効果のよい排出削減及び低炭素経済への転換を支援する政策手段として、既に多くの国や地域において導入されている。我々は、このような施策はイノベーション(革新的な技術や発想により新たな価値を生み出し、社会に大きな変化をもたらすこと)及び長期的な排出削減のための低炭素投資の強化に効果的な手段であることを強調し、故に更に促進されるべきであることを強調する。
我々は、東京で開催される炭素市場プラットフォームの第一回戦略対話が、このようなイノベーションや投資を誘引し得る、市場アプローチを含む炭素価格に関するベスト・プラクティス及び見解を政府が共有する機会となることを期待する。

(参考4:G7伊勢志摩サミット首脳宣言(仮訳) 抜粋)
我々は、国内政策及びカーボン・プライシング(炭素の価格付け)などの手段を含めた、排出削減活動へのインセンティブ(意欲的な行動を引き出すための金銭報酬など)の提供の重要な役割を認識する。我々は、炭素市場プラットフォームの設立及び東京で開催予定のその最初の戦略的対話を歓迎する。

 

【参考記事】
日経コンパス「炭素市場」

環境省「炭素市場(カーボンマーケット)に関する公開セミナー」

経済産業省「成長に資するカーボンプライシングについて③」

経済産業省「カーボン・クレジット・レポートの概要」

FORUM  IAS「Carbon Markets: Benefits and Challenges – Explained, pointwise」

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お問い合わせ先
環境省地球環境局地球温暖化対策課市場メカニズム室
電話番号
03-5521-8246
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