情報

環境省

 瀬戸内海環境保全特別措置法等の施行状況を確認するため、環境省は関係府県と連携し、調査を実施しています。
 今般、令和3年度に実施した調査結果を取りまとめましたのでお知らせします。
 今後もこれらの調査を定期的に実施し、瀬戸内海環境保全特別措置法等に係る施行状況を確認してまいります。

調査概要

(1)対象範囲

瀬戸内海環境保全特別措置法第2条第1項に基づく瀬戸内海の範囲(別紙1)

(2)対象府県

大阪府、兵庫県、和歌山県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、福岡県及び大分県

(3)対象項目

① 自然海浜保全地区の指定状況、自然海浜保全地区内における行為の届出等の状況

② 埋立免許・承認面積、未利用地の状況

③ 海砂利採取の状況、海砂利採取の規制の状況

調査結果概要

(1)自然海浜保全地区の指定状況等調査

 瀬戸内海環境保全特別措置法第12条の13の規定に基づき、関係府県は条例により、瀬戸内海の海浜地及びこれに面する海面のうち、
① 水際線付近又はその水深がおおむね二十メートルを超えない海域において砂浜、干潟、岩礁その他これらに類する自然の状態が維持されているもの
② 海水浴、潮干狩りその他これらに類する用に公衆に利用されており、将来にわたってその利用が行われることが適当であると認められるもの
に該当する区域を自然海浜保全地区として指定することができます。
 また、同法第12条の14によって、関係府県は条例により、自然海浜保全地区において工作物の新築等の行為をしようとする者に必要な届出をさせ、当該届出をした者に対して自然海浜保全地区の保全及び適正な利用のため必要な勧告又は助言をすることができます。
 今般、令和3(2021)年12月末時点での自然海浜保全地区の指定状況、令和3(2021)年1月から同年12月末までの同地区内における行為の届出、勧告・助言の件数を調査しました。
 その結果、令和3(2021)年12月末時点で、自然海浜保全地区は合計91地区が指定されており、令和3(2021)年1月から同年12月末までの期間における自然海浜保全地区の新たな指定あるいは廃止はありませんでした。また、同期間における行為の届出は1件でした。詳細は別紙2を御覧ください。

(2)埋立状況調査

 公有水面埋立法に基づく埋立ての免許又は承認に当たっては、同法第13条第1項の埋立てについての規定の運用に関する同条第2項の基本方針に沿って、環境保全に十分配慮するものとされています。
 今般、令和2(2020)年11月2日から令和3(2021)年11月1日までの期間における埋立免許・承認面積、令和3(2021)年12月時点の未利用地の状況を調査しました。
 その結果、令和2(2020)年11月2日から令和3(2021)年11月1日までの期間における埋立免許・承認面積は合計3.6haでした。また令和3(2021)年12月時点の未利用地の面積は合計162.0haでした。詳細は別紙3を御覧ください。

(3)海砂利採取状況等調査

 令和4(2022)年2月に変更された瀬戸内海環境保全基本計画では、海砂利の採取(河口閉塞対策等を除く。)は原則として行わないものとしています。
 今般、令和2(2020)年度の海砂利の採取実績量、令和3(2021)年度の海砂利の採取認可量を調査した結果、令和2(2020)年度の海砂利の採取実績量は合計で27千㎥、令和3(2021)年度の海砂利の採取認可量は40千㎥であり、採取の目的は河口閉塞対策でした。海砂利採取の規制の状況を含め、詳細は別紙4を御覧ください。

添付資料

別紙1 瀬戸内海の範囲 [PDF 200 KB]
別紙2 自然海浜保全地区の指定状況 [PDF 183 KB]
別紙3 埋立状況調査 [PDF 261 KB]
別紙4 海砂利採取状況調査 [PDF 180 KB]

連絡先

環境省水・大気環境局水環境課閉鎖性海域対策室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8317

この記事に関するお問合せ・申込

お問い合わせ先
環境省水・大気環境局水環境課閉鎖性海域対策室
電話番号
03-5521-8317
公式サイト
トップへ