ろうきん森の学校 広島地区10周年記念行事
【日 時】2015年6月11日 13:45~17:00
【場 所】中国労働金庫本店ビル大会議室
【内 容】第一部…記念講演:川北 秀人氏「未来に備えるCSRと森づくり・人づくり」
第二部…活動報告と事例紹介
第三部…会費制懇親会
【募集人員】60名程度(先着順)
「ろうきん森の学校」は、「日本の里山再生」をテーマに、労働金庫連合会の50周年記念社会貢献事業として、NPO法人ホールアース研究所が主管となって行う、企業と連携したCSR支援森林環境教育事業です。
2005年度より10年間、富士山、福島、広島の全国3地区で①森を育む ②人を育む ③森で遊ぶ の3つのテーマで同時展開しています。
特定非営利活動法人ひろしま自然学校 志賀 誠治氏
ひろしま自然学校は、広島県山県郡北広島町今吉田に10haの林野を借りて活動開始したこと、当初はインフラ整備に時間がかかったことを説明されました。
万代池の周辺を里山再生ゾーン、生物多様性ゾーン、森林学習ゾーン、除間伐材育林ゾーンの4つにゾーニングして、整備・活動を開始したことの説明の後、『3つの活動の柱』について、各活動の内容の詳細説明が行われました。
NPO法人 ひろしま自然学校 HP https://hs-gakko.wixsite.com/2005
① 森を育む
・基礎インフラ整備…看板設置、トイレ、作業小屋、研修棟(こぞってハウス)、石窯・炊飯場・シンク、焚き火場、ビオトープ・たたら遺構看板設置
・散策路の整備
・森林の整備
・動植物調査
② 人を育む
・人材育成の実績…ユースボランティア、コミュニティ・ワーカー、環境学習リーダー、森林整備技術、大学の実習受入れ
③ 森で遊ぶ
幼児から大人まで多彩なプログラムを開発したことの報告であり、里山を活用した自然体験や環境教育・環境学習プログラムの開発・実践事例報告がなされました。
・森の妖精くらぶ…未就学児童と保護者を対象とした森の幼稚園を開催。
・わくわく探検隊…小4~小6対象のキャンプ。自然体験、農業体験、環境学習を年間を通して同じグループで過ごすチーム作り体験。
・夏の分校1/2ヶ月…廃校を舞台として14泊15日の自然体験プログラムであり、参加費9万円であるにも拘わらず、24名の定員に対して、全国から100名を超える申込みがあるとのこと。「じっくり暮らす・とことん遊ぶ」がコンセプト。
・アースキーパー…アメリカで開発されたプログラム。ゴールデンエイジである小学5年生を対象として3ヶ月間地球について学ぶもので、日本で唯一広島地区で実践。
・小麦プロジェクト…耕作放棄地にて小麦を植え、育て、収穫、製粉、料理して食べる食育プロジェクト。
・森のカフェ…季節ごとのアウトドア料理を家族向けに提供するプログラム。
・森の学校フェスティバル・森のふれあいコンサート…広島県労福協、中国労働金庫と連携、年1回開催。
・企業研修…中国労金の新人研修、福屋の労組等の研修実施。
~~ 次の10年に向けて ~~
・事業化、採算性があり、持続可能な新しい事業へのチャレンジ
・森の学校利用企業の拡大策の展開
・森を活用したストレス管理、健康管理への事業展開
・シニアボランティア制度の充実…平日作業隊、里山シニア大学、学べる場つくり展開
会場には、県内の環境関連団体関係者、広島県労福協関係者、中国労金関係者など74人が参加で、10年間の総括と次の10年に向けての方向性について発表され、大変充実した記念行事でした。
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EPOちゅうごく 編集部(へんしゅうぶ)
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