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【活動紹介】NACS-J 自然観察指導員講習会 島根会場

主体
テーマ
方法

 NACS-J 自然観察指導員講習会 島根会場

【会 場】
国立三瓶青少年交流の家(島根県大田市山口町山口 1638-12)

【開催日】
2016年6月25日(土)~6月26日(日)雨天実施

【スケジュール】
 🙂 <1日目(6/25)>

09:40 集合・開講式
10:10 野外実習①「自然観察の視点」
12:30 昼食
13:15 講義①「自然の保護」
15:15 自己紹介
16:15 講義②「自然の観察」
18:15 夕食・宿泊部屋入室
19:30 島根県・連絡協議会・NACS-Jの紹介
20:30 情報交換会
🙂 <2日目(6/26)>
06:00 オプション観察会
07:00 朝の集い・清掃・体質準備
07:40 朝食・宿泊部屋退室
08:30 野外実習②「自然観察の素材」
11:00 野外実習③「自然観察会の企画」
12:00 昼食
13:15 野外実習④「自然観察会の開催」
15:00 書類の提出・登録・保険等の説明
16:00 閉講式

 

このたび、公益財団法人日本自然保護協会さんが毎年全国各地で開催されている自然観察指導員の養成講習会(島根会場)に参加させていただきました!
一泊二日の講習会で、講習を修了すると「自然観察指導員」に登録することができます。
さて…どんな内容の2日間なのでしょう? その内容をレポートします(*^0^*)

【自然観察指導員とは】

~地域から広げたい!「自然かんさつからはじまる自然保護」~
自然観察指導員は、地域に根ざした自然観察会を開き、自然を自ら守り、自然を守る仲間をつくるボランティアリーダーです。
この講習を実施している『公益財団法人日本自然保護協会』は1978年から自然観察指導員の養成講習会を開き、受講者は2万8000人を超えました。

豊かな自然を、豊かなまま次の世代に渡すという自然保護。そのはじまりが自然観察です。じーっと見る→見えてくる→わかる→うれしい*。このうれしさが自然を愛する人を増やし、自然保護運動につながり、やがて社会システムを変える大きな原動力となります。ひとりでも多くの人に自然を愛し、守ってもらうために、自然観察指導員はライフワークとして、あらゆる生活の場面で自然の大切さとその価値を伝え続けています。

※公益財団法人日本自然保護協会については、下記リンクをご参照ください。
▶▶ http://www.nacsj.or.jp/

<1日目>

開会式のようす 
日本自然保護協会(NACS-J)福田 博一氏の司会で、講習がスタート!

まず最初に、島根県自然観察指導員連絡協議会会長 佐藤 仁志 氏による、開講の挨拶と趣旨説明、スタッフの紹介、施設職員の方より施設利用に関するお願い事項などの説明がありました。
今回スタッフとして2日間お世話してくださる島根県で活躍中の自然観察指導員の方々が、とても大人数でビックリ!

野外実習①「自然観察の視点」のようす 
<森を通して自然のしくみを見に行こう>

自然観察指導員佐賀県連絡会(ネイチャー佐賀)会長の前田 修之氏より、観察の視点について、人の記憶力やスケッチ法などを学びました。
普段まったく気にしなかったけれど、景色として見るのと観るのでは、頭に残る情報が全く異なることを実感。
その後、3つの班に分かれ、気を付けなければならない注意事項の後、実際に森林に入って森林のしくみや特徴について、また様々な観察技法を学びました。
実習の最中、なんと早速スズメバチが!!
しかも、たくさんの参加者がいるのに、何故か私の目の前に…(> <)!
私事ではございますが、ハチが大の苦手なんですー!!
指導員から「動かないで!石になれ!絶対叩いちゃダメ!止まってもジッとして!」と、口々に注意の声があり、目の前でブンブン羽音が大きなスズメバチに血の気が引きつつも、言われた通り石になってじっと我慢。スズメバチは私を少し観察した後、無事に飛んで行ってくれました。スズメバチの人間観察まで実体験出来てラッキー!?

講義①「自然の保護」のようす 
<生物多様性の保全と私たちのくらし>

講師:島根県自然観察指導員連絡協議会会長 佐藤 仁志 氏
自然保護とは、「子に孫に 残せ自然の美しさ」という言葉があり、西洋的自然観と東洋的自然観の違いや、日本人の優れた感性を自然観察会で受け継ぐ必要性、また、世界における自然保護思想の芽生え(P型からC型へ)など国際的な自然保護について、日本の行政による自然保護の流れと変化の整理、生物多様性、CPO-10について等の講義を聴講しました。
自然観察が自然保護を実践するうえで、かなり大きな役割を担うことを、とても分かりやすい言葉で教えてくださいました。

 

 「自己紹介」
<参加者全員による自己紹介>

今回の参加者全員(56名)が短時間で順番に自己紹介をしました。
参加者の大半が島根県在住の方でしたが、県外からの参加者も私を含め7名あり、森林や自然保護に携わっている又は、興味を持たれている方で年齢層も幅広く、性別はほぼ同じ割合でした。
島根県参加者のうち、IターンやUターンで現在島根県在住の方が約10名いらっしゃったのには驚きました。

講義②「自然の観察」 
講師:自然環境指導員佐賀県連絡会会長 前田 修之 氏

<生物多様性の保全と私たちのくらし>
講師自身の地元(佐賀県)の自然について、小学生時代の自然と現在の様子の比較をされました。学校の校歌で歌われている景色が、現在残っているのか?など。
自然観察会の重要性、自然保護につながる自然観察会の自然の味方や、指導員の役割と資質の理解、リスクマネジメントとなど、実践するための基本的なノウハウについて、教えてくださいました。

島根県・連絡協議会・NACS-J紹介のようす 
島根県からは、環境生活部 自然環境課 自然保護グループについて、島根県自然観察指導員連絡協議会からは、事務局 星野由美子氏より連絡協議会の活動や運営についての紹介

NACS-Jからは、市民活動推進室 福田 博一氏による、公益財団法人 日本自然保護協会についての紹介 がありました。
あと、翌日のお題についての説明…これが一番気になるところ!ドキド

<2日目>

オプション観察会のようす 
早朝のオプション観察会では、希望者のみ(でもほぼ全員?)で、施設周辺班、草原班、森林班に分かれて、さらに5~6人のグループとなり、各グループに島根県自然観察指導員がそれぞれ2名ついて、観察会を実施されました。

草原班に参加しましたが、火山である三瓶山にある湖(池)の過去と現在、そして未来についてや、観察する際に気を付けていること、押さえるべきポイントなど、実践に役立ちそうな様々なノウハウのちりばめられた観察会でした。早起きして参加して本当に良かった!

野外実習②「自然観察の素材」のようす 
<こんなテーマで自然を観察しよう>

「自然観察会の企画」に向けて、基本の3班に分かれて、3人の講師からローテーションで、自然観察会の企画をする上でのヒントを学びました

野外実習③「自然観察会の企画」
<自然観察会の企画から展開を考えよう>

野外実習②をふまえ、参加者は個人でそれぞれミニ観察会の企画を考え、企画シートを作成しました。昨日初めて来た三瓶で、何をテーマに観察会をするのか?
頭の中が真っ白になってしまい…途方に暮れていると、スタッフの方が優しくフォローしてくださったので、何とか形が出来上がりました(かな?)

野外実習④「自然観察会の開催」のようす 
<実際に自然観察会をやってみよう>

いよいよ実践!5名1組のグループに分かれ、1人5分間のミニ自然観察会を順番に開催しました。緊張しながらも、とても充実した楽しい時間となりました。
詳しい内容については…参加してみてのお楽しみという事で!

 まとめ 
全てのグループが無事終わった後、講義室に戻り講師の前田氏より総評がありました。

 閉講式 
島根県自然観察指導員連絡協議会会長 佐藤氏の挨拶により閉講となりました。

同じ志の仲間がたくさんできて、大変充実した2日間を過ごすことができました。

お世話になったすべての皆様、2日間本当にありがとうございました!!

(最後に全員で記念撮影あり)

この記事の発信者

西村浩美(にしむら ひろみ)

コーディネーター

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