
令和6年12月1日(日)に国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されたESD推進ネットワーク全国フォーラム2024『気候変動× ○○ ~点から線、線から面へのつながりづくり~』(ESD活動支援センター、文部科学省、環境省主催)に参加しました。
ESD推進ネットワーク全国フォーラム
ESD推進ネットワークの主たるステークホルダーが一堂に集い、ESDに関する最新動向、ネットワーク形成の状況を共有するとともに全国各地の実践事例を学ぶ機会として毎年開催しています。
今回は地球と人類のウェルビーイングの実現に向けて、気候変動問題に取り組む多様な主体が集い・学び合うことで、気候危機を乗り越えるためにESDに求められる役割や動きについて意見交換をしました。
【プログラム】
◆環境教育・ESD実践動画100選認定証授与式
◆基調講演(環境省)
◆基調講演(文部科学省)
◆ポスターセッション
◆基調講演(堅達京子氏)
◆パネルディスカッション
◆ペチャクチャタイム
<環境教育・ESD実践動画100選認定証授与式>
環境教育・ESD実践動画100選とは、環境教育・ESD実践の優良事例を動画で発信し、より多くの人に環境教育・ESDの取り組みを知ってもらうことを目的としています。
特に優れた取り組みとして、今回は下記2グループの発表がありました。
・長野県下伊那農業高等学校・農業科『南信州竹取再生物語』
・学生団体Rainbow『防災×フードロスで未来を守る! 子ども達が学ぶ、持続可能な社会づくり』
<ポスターセッション>
30の企業・団体によるポスターセッションでは、中国地方ESDセンターからは、北栄町環境エネルギー課の手嶋さん、北栄町環境CFO*1を務めている鳥取環境大学の北中さんと大栄中学校の遠藤さんが登壇しました。
*1:北栄町環境CFO(最高未来責任者CFO:Chief Future Officer)
町や北栄町環境審議会と連携し、環境問題及び持続可能なまちづくりに関心を持ち、環境・社会・経済の課題を同時に解決していく視点を大切に考え、意見交換を行い、自分たちに出来ることを提案したりすることで、北栄町がめざす「人と自然が共生し 確かな豊かさを実感するまち」の実現に重要な地域資源を活用する循環型社会の構築に向け活動しています。
鳥取県北栄町が策定した「2050年脱炭素ロードマップ」の紹介や「環境CFO」の活動、大栄中学校のYouTube「だいちゅーちゃんねる。」の活動を紹介しました。また、水族館としてでなく地域の開かれたESD拠点の島根県立しまね海洋館アクアスの活動や石見地方の歴史や文化、食、人などの魅力に触れられる地域遊びのガイドブック「いわみん」なども紹介しました。
中学生や大学生の取り組みを聴いて、頼もしく感じるなどのお声をいただきました!
<パネルディスカッション>
気候危機を乗り越えるために我々に求められることをテーマに、気候変動教育の課題について討論しました。
気候変動問題は全人類共通課題なため、その気候変動の意識を高めるにはどうすればいいのかの話し合いの中で、日本人の自己効力感が低いことの問題、気候変動に取り組むメリットを社会で作っていくための課題などの討論があがりました。
この記事の発信者
岩﨑雅子(いわさき まさこ)
コーディネーター