
<国土交通省同時発表>
環境省と国土交通省では、川の生き物を指標として河川の水質を総合的に評価するため、また、環境問題への関心を高めるため、地域の皆様のご協力を頂きながら『全国水生生物調査』を実施しています。
令和7年度も夏休み期間を中心に調査を実施しますので、是非ご参加ください。
また、令和6年度の結果を取りまとめましたので、お知らせします。
全国水生生物調査とは
(1)調査概要
河川に生息するサワガニ、カワゲラ類等の水生生物の生息状況は、水質汚濁の影響を反映することから、それらの水生生物を指標として水質を判定することができます。この調査は、子どもたちにも分かりやすく、高価な機材等を要しないことから、誰でも簡単に参加できることが大きな特長です。
また、調査を通じて身近な自然環境に接することにより、身近な環境問題への関心を高める良い機会となり、昭和59年度から現在まで環境省と国土交通省が実施しています。
また、調査を通じて身近な自然環境に接することにより、身近な環境問題への関心を高める良い機会となり、昭和59年度から現在まで環境省と国土交通省が実施しています。
(2)参加方法
調査への参加をご希望の方は、お住まいの都道府県の窓口に団体情報についての届出をお願いします。調査への参加は個人でも可能です。詳細については、以下のWebページをご参照ください。
https://water-pub.env.go.jp/water-pub/mizu-site/mizu/suisei/etsuran/chosa.html
https://water-pub.env.go.jp/water-pub/mizu-site/mizu/suisei/etsuran/chosa.html
(3)調査方法
本調査では、河川に生息する水生生物のうち、[1]全国各地に広く分布し、[2]分類が容易で、[3]水質に係る指標性が高い、29種を指標生物としています。
河川で水生生物を採集し指標生物の同定・分類を行い、地点ごとに、Ⅰ(きれいな水)、Ⅱ(ややきれいな水)、Ⅲ(きたない水)、Ⅳ(とてもきたない水)の4階級で水質の状況を判定します。
河川で水生生物を採集し指標生物の同定・分類を行い、地点ごとに、Ⅰ(きれいな水)、Ⅱ(ややきれいな水)、Ⅲ(きたない水)、Ⅳ(とてもきたない水)の4階級で水質の状況を判定します。
令和7年度調査の実施について
令和7年度も引き続き、全国水生生物調査を実施します。
(お問合せ先)
・ 各都道府県の環境部局
https://water-pub.env.go.jp/water-pub/mizu-site/mizu/suisei/etsuran/list_pref.html
・ 各地方整備局等の窓口(一級河川直轄管理区間)
http://www.mlit.go.jp/river/toukei_chousa/kankyo/kankyou/suisitu/toiawase.html
令和6年度調査結果概要
(1)参加者数・参加団体・調査地点数
令和6年度の参加者は38,444人(令和5年度36,905人)でした。
参加者数 | 参加団体数 | 調査地点数 | |
一級河川※1 | 13,480人 | 324団体 | 372地点 |
その他の河川※2 | 24,964人 | 725団体 | 1,011地点 |
合計 | 38,444人 | 1,049団体 | 1,383地点 |
※1:一級河川国管理区間 ※2:一級河川都道府県管理区間及び二級河川等(※1以外)
(2)水質判定結果
令和6年度は、全調査地点の90%の地点でⅠ(きれいな水)又はⅡ(ややきれいな水)と判定され、令和5年度(89%)より1ポイント高くなりました。
一級河川 | その他の河川 | 全調査地点 | |
Ⅰ きれいな水 | 68% | 63% | 64% |
Ⅱ ややきれいな水 | 28% | 26% | 26% |
Ⅲ きたない水 | 2% | 4% | 4% |
Ⅳ とてもきたない水 | 0% | 2% | 2% |
判定不能 | 1% | 5% | 4% |
※ 四捨五入による端数処理のため内数の合計が100%にならないことがあります。
※ 判定不能:指標生物が見つからなかった場合等
連絡先
環境省 水・大気環境局 環境管理課 環境汚染対策室
直通:03-5521-8314