環境省では、国立公園の脱炭素化に向け、令和3年3月から「ゼロカーボンパーク」の取組を進めています。
この度、大山隠岐国立公園内にある隠岐の島町(島根県隠岐郡隠岐の島町)が同国立公園内で初めてゼロカーボンパークに登録されましたのでお知らせします。
隠岐の島町では、ゼロカーボンパークとして、サステナブルな観光の推進、脱炭素に向けた再生エネルギーの導入、適切な森林管理及び自然環境の保全等に取り組んでいくこととしています。
中国四国地方環境事務所では、これらの取組を支援してまいります。
この度、大山隠岐国立公園内にある隠岐の島町(島根県隠岐郡隠岐の島町)が同国立公園内で初めてゼロカーボンパークに登録されましたのでお知らせします。
隠岐の島町では、ゼロカーボンパークとして、サステナブルな観光の推進、脱炭素に向けた再生エネルギーの導入、適切な森林管理及び自然環境の保全等に取り組んでいくこととしています。
中国四国地方環境事務所では、これらの取組を支援してまいります。
1.概要
大山隠岐国立公園は、昭和12(1936)年に指定され、中国地方最高峰の大山から蒜山一帯および三徳山一帯の山岳地帯、三瓶山、島根半島の海岸部、そして隠岐諸島の4つの地域から成り立っています。これらの地域は「国引き神話」を始めとした神話・信仰の舞台となっており、自然と結びついた文化や人々の生業が今に息づいています。
隠岐島地区は、島根半島の沖合約45~80kmに浮かぶ大小180余りの島々から成る群島です。隠岐の島町内には壇鏡の滝やよろい岩、鷲ヶ峰の屏風岩、トカゲ岩やローソク島等の奇岩や浄土ヶ浦の多島海景観に代表されるように、火山活動や海食によって生み出された複雑で変化に富んだ景観が見られます。隠岐諸島の地形や地質は、世界的に高く評価され、平成25年9月9日にユネスコ世界ジオパークに認定されています。
隠岐の島町は、隠岐の豊かな自然や歴史・文化を子どもたちやその先の世代へ引き継ぎ、「隠岐びとが隠岐を愛し、隠岐を誇りをもって語れる」ように町民・行政・事業者が一体となり、2050 年までにCO2排出量を実質ゼロとする「ゼロカーボンシティ」実現に向け、令和5年12月7日にゼロカーボンシティを表明しました。
今般、ゼロカーボンパークとして登録されることとなった取組の概要は以下のとおりです。
隠岐島地区は、島根半島の沖合約45~80kmに浮かぶ大小180余りの島々から成る群島です。隠岐の島町内には壇鏡の滝やよろい岩、鷲ヶ峰の屏風岩、トカゲ岩やローソク島等の奇岩や浄土ヶ浦の多島海景観に代表されるように、火山活動や海食によって生み出された複雑で変化に富んだ景観が見られます。隠岐諸島の地形や地質は、世界的に高く評価され、平成25年9月9日にユネスコ世界ジオパークに認定されています。
隠岐の島町は、隠岐の豊かな自然や歴史・文化を子どもたちやその先の世代へ引き継ぎ、「隠岐びとが隠岐を愛し、隠岐を誇りをもって語れる」ように町民・行政・事業者が一体となり、2050 年までにCO2排出量を実質ゼロとする「ゼロカーボンシティ」実現に向け、令和5年12月7日にゼロカーボンシティを表明しました。
今般、ゼロカーボンパークとして登録されることとなった取組の概要は以下のとおりです。
2.ゼロカーボンパークの取組の概要
(1)サステナブルな観光の推進
・大山隠岐国立公園ステップアッププログラム2025に掲げる人材育成の取組として、持続可能な観光ガイドラインに基づく研修や歩道修繕やトイレの整備等国立公園内の快適な利用に向けた整備の実施
・EVカーシェアリングの認知度を上げるための情報発信や、官民連携によるEV化した公用車を町外から訪れた観光客がカーシェアリングできる仕組みの検討
・海洋ごみ問題への対策のため、回収・処分について、地区・民間ボランティア等と連携しながら事業を展開
・EVカーシェアリングの認知度を上げるための情報発信や、官民連携によるEV化した公用車を町外から訪れた観光客がカーシェアリングできる仕組みの検討
・海洋ごみ問題への対策のため、回収・処分について、地区・民間ボランティア等と連携しながら事業を展開
(2)脱炭素に向けた再生エネルギーの導入
・「循環型社会の実現」を掲げ、町がもつ豊かな森林資源や自然環境など地域の特性を活かした再生可能エネルギーの推進
・木質ペレットを活用した発電事業の実施の支援
・公共施設及び家庭用の太陽光発電事業の推進、蓄電池、EV、V2Hの導入支援の検討
・電気自動車及び充電スポットの拡充整備等の推進
・公用車のEV化促進
・木質ペレットを活用した発電事業の実施の支援
・公共施設及び家庭用の太陽光発電事業の推進、蓄電池、EV、V2Hの導入支援の検討
・電気自動車及び充電スポットの拡充整備等の推進
・公用車のEV化促進
(3)適切な森林管理及び自然環境の保全
・官民連携による自然環境、生態系等の定期的な調査及び特定外来生物(オオキンケイギク)の駆除による保全活動に加え、景観保持のため適切な通景伐採などの森林管理を実施
・隠岐の島町天然林不伐条例を施行し、布施地区の天然林不伐の森を将来にわたって永久に保存するよう適切に管理
・隠岐の島町天然林不伐条例を施行し、布施地区の天然林不伐の森を将来にわたって永久に保存するよう適切に管理
参考
○ゼロカーボンパークとは
ゼロカーボンパークとは、国立公園における電気自動車などの活用、国立公園に立地する利用施設における再生可能エネルギーの活用、地産地消などの取組を進めることで、国立公園の脱炭素化を目指すとともに、脱プラスチックも含めてサステナブルな観光地づくりを実現していくエリアです。
国立公園をカーボンニュートラルのショーケースとし、訪れる国内外の人たち脱炭素型の持続可能なライフスタイルを体験していただく場作りを目指しています。これまでに中部山岳国立公園の乗鞍高原エリアなど17箇所がゼロカーボンパークとして登録されています。
環境省HP:https://www.env.go.jp/nature/post_134.html
国立公園をカーボンニュートラルのショーケースとし、訪れる国内外の人たち脱炭素型の持続可能なライフスタイルを体験していただく場作りを目指しています。これまでに中部山岳国立公園の乗鞍高原エリアなど17箇所がゼロカーボンパークとして登録されています。
環境省HP:https://www.env.go.jp/nature/post_134.html
○支援の枠組み
環境省では、ゼロカーボンシティ支援に活用しているエネルギー対策特別会計予算及び自然公園等整備費等の既存予算を活用して支援する他、中国四国地方環境事務所が隠岐の島町と連携をとりながら伴走支援を行い、脱炭素化の取組を後押ししていきます。また、現地事務所による伴走支援、景観保持及び自然環境保全の取組協力を実施いたします。
【問い合わせ先】
環境省中国四国地方環境事務所大山隠岐国立公園管理事務所
所長:尾﨑 絵美
隠岐管理官事務所
国立公園管理官:楊 寛明
電話番号(隠岐管理官事務所):08512-2-0149
所長:尾﨑 絵美
隠岐管理官事務所
国立公園管理官:楊 寛明
電話番号(隠岐管理官事務所):08512-2-0149