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環境省
 我が国のグリーンファイナンス市場を更に健全かつ適切に拡大していく観点から、グリーンボンドガイドライン及びグリーンローンガイドライン付属書1 明確な環境改善効果をもたらすグリーンプロジェクトの判断指針及び別表(グリーンリスト)を改訂いたしましたので、公表いたします。

1. 経緯

 環境省では、グリーンボンドやグリーンローンの環境改善効果に関する信頼性の確保と、国内におけるグリーンボンドやグリーンローンの普及を図ることを目的として、2017 年3月に国際原則に準拠した形でグリーンボンドガイドラインを策定して以降、対象金融商品の追加や解説の拡充等によりガイドラインの改訂をしてきました。特に 2022年7月の改訂においては、グリーン性の判断基準の明確化、グリーンボンドやグリーンローンの対象プロジェクトであるグリーンプロジェクト等の例示リストである付属書1別表(グリーンリスト)の拡充等を実施したところです。今後も我が国のグリーンファイナンス市場をさらに発展させていく観点からは、特に新規調達者・分野への裾野拡大が求められ、そのためにはグリーンな資金使途に関するリストの更なる拡充が有用と考えられます。
 このような状況を踏まえ、市場、政策、技術等の動向を適切にグリーンリストに反映し、充実化を行うことで、資金調達者の潜在的な需要を喚起し、また、グリーンプロジェクト検討の際の目線を提供することで質の担保にも貢献しつつ、国内のグリーンファイナンス市場をさらに発展させていくことを目的として、2023年8月にグリーンファイ ナンスに関する検討会の下に設置した「グリーンリストに関するワーキンググループ」において、同リストの拡充について議論・検討を行いました。
 同ワーキンググループにおける議論、意見募集の結果等を踏まえ、付属書1 明確な環境改善効果をもたらすグリーンプロジェクトの判断指針及び別表(グリーンリスト)を改訂いたしましたので、公表いたします。グリーンリストについて、今年度の改訂においては以下の観点から改訂作業を行いました。詳細は別添資料1及び2を御参照ください。グリーンリストについては、今後も定期的に改訂を行ってまいります。 

◆​グリーンボンド等に関連する国際原則や国際的なガイダンス※との整合性
 ※ADB・ICMA 等による「Bonds to Finance the Sustainable Blue Economy」、 ICMA による Handbook Harmonised Framework for Impact Reporting 等
◆国内の関連する計画※等との整合性
 ※「生物多様性国家戦略 2023-2030」、「新たな循環型社会形成推進基本計画の 策定のための具体的な指針」等

 なお、今回の改訂が過去の資金調達案件に遡って適用されるものではありません。また、ガイドライン本体についても記載内容の整理作業を進めており、別途改訂版を公表する予定です。 

連絡先

環境省大臣官房環境経済課環境金融推進室
代表03-3581-3351
直通03-5521-8240

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