環境省では、平成30年3月に「地中熱利用にあたってのガイドライン(改訂増補版)」を公表しておりますが、地下水・地盤環境の保全に留意しつつ、地中熱利用の一層の普及促進を図るため、この度第4版として改定を行いました。
経緯
我が国は、地球温暖化対策としてパリ協定に定める目標を踏まえ、2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、2030年度に温室効果ガスを2013年度から46%削減することを目指し、さらに50%の高みに向けて挑戦を続けることを宣言しました。脱炭素社会の実現のためには、再生可能エネルギーの導入が求められており、再生可能エネルギー熱の一つである地中熱の更なる利用を普及促進することが重要となります。
地中熱は再生可能エネルギーの中でも、天候や地域に左右されず年間を通して一定の温度で安定しており、大気中へ排熱を出さないといった特徴があります。
このたび、地下水・地盤環境の保全に留意しつつ、地中熱利用の一層の普及促進を図るため、新たに得られた知見・事例等の追加や内容の充実を行い第4版として改訂を行いました。
主な改訂内容
(1)新たに得られた知見・事例等を追加
①実際の地中熱導入事例の紹介としてZEB・ZEHへの導入事例を7つ追加
②地中蓄熱に関する技術および事例を追加
(2)内容の充実
①地中熱の普及状況について今年度の調査結果を踏まえてデータを更新
②地中熱利用ヒートポンプに関する配慮事項(留意点・工夫)を充実
③約20の図表データを更新
添付資料
連絡先
環境省 水・大気環境局 水環境課 地下水・地盤環境室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8308