このような国際社会の情勢を鑑みると、アジア・オセアニア地域研究の重要性は今まで以上に高まっていると考えます。財団は、アジア・オセアニア研究者を数多く育てることを目指し、設立当初より30年以上に亘りこの助成を続けています。
直近はコロナにより厳しい研究環境が続きましたが、渡航もほぼ可能な状況となり、2024年度は十分な準備のもと密度の濃い研究活動が展開されることと思います。「りそな」にはラテン語で「共鳴する」という意味があります。従来の研究に捉われず、新たな視点・考え方・手法を取り入れ、且つ直近の新たな事象や題材を加え、是非人々を「共鳴させる」研究をしていただきたいと思います。
財団設立の趣旨からも、当事業の意義は益々深まったと考えています。日本は人口減少が進み、アジア・オセアニア地域の人々と支え合って生きていかなければなりません。しかし、残念ながら日本はダイバシティの評価が極めて低く、その課題を克服していく必要があります。皆さま方の研究がより広がることで日本のダイバシティが進み、ひいては世界の平和と安全に繋がっていくことを願います。
A.調査研究助成
アジア・オセアニア諸国・地域に関する社会・文化・歴史・政治・経済等の人文・社会科学分野の調査・研究活動へ助成します。 (若手研究者の育成を目的とした、当財団が設立時から継続しているプログラム)。
【応募資格】
(1)日本の大学又は研究機関等に所属する方※1からの推薦が得られる個人※2
※1 原則として教授、所属長、責任者クラスの方
※2 外国人の場合は、日本国内の大学又は研究機関に所属している者
(2)原則として2024年4月1日現在で年齢が満39才以下の方※3
※3 共同研究の場合は、代表者(申込者)の年齢
【助成期間】
1年もしくは2年(事業開始日:2024年4月1日)
※期間2年の場合は、2年目も申請書を提出して選考を受けていただきます。
個人研究 50万円~100万円(万円単位)
共同研究 50万円~200万円(万円単位)
※金額は期間1年に対するものです。
【採択数】
助成予算範囲内で、研究内容の優劣を加味して採択を決定します。
B.国際学術交流助成
アジア・オセアニア諸国・地域に関する社会・文化・歴史・政治・経済等に関する国際会議・シンポジウムの開催を支援します。
【応募資格】
日本の大学又は研究機関等に所属する方※1からの推薦が得られる個人※2申込件数に応じて過去3年と同程度の採択数。
※1 原則として教授、所属長、責任者クラスの方
※2 外国人の場合は、日本国内の大学又は研究機関に所属している者
【助成期間】
1年(2024年4月1日~2025年3月31日)
【助成金額】
50万円~200万円(万円単位) 金額は、案件毎に査定します。
【採択数】
申込件数に応じて過去3年と同程度の採択数。
C.出版助成
アジア・オセアニア諸国・地域に関する社会・文化・歴史・政治・経済等の調査研究成果にかかる出版物の刊行を支援します。
【応募資格】
日本の大学又は研究機関等に所属する方※1からの推薦が得られる個人※2
※1 原則として教授、所属長、責任者クラスの方
※2 外国人の場合は、日本国内の大学又は研究機関に所属している者
【助成期間】
1年(出版物刊行期限:2025年3月31日)
【助成金額】
50万円~120万円(万円単位)金額は、案件毎に査定します。
【採択数】
申込件数及び申請内容に応じて決定(但し、上限5件)
※2022年度・2023年度は、コロナ禍を考慮して採択数を増やしました。
<共 通>
【応募期間】
2023年5月15日~202年7月31日(月)
【応募方法】
所定の「申込書」(Excel)を作成し、完成後のExcelシートをそのまま財団へ 電子メールで送付して下さい。
受信後、受付確認メールを返送します。送付された申込書にて、1次選考へ入ります。
※申請書は、財団HPよりダウンロードしてご利用下さい。
※Excelデーターは財団にて活用致しますので、フォームは崩さないでください。
【問い合わせ先】
公益財団法人 りそなアジア・オセアニア財団
担当:武部、杉浦
電 話 :06-6203-9481
E-Mail : info@resona-ao.or.jp