よなご環境フェスタ2015・鳥取県における低炭素社会に向けたシンポジウム
森林資源の循環・再生、そして低炭素社会へ
【日 時】平成27年9月19日(土)13:00~16:00
【場 所】米子市文化ホール メインホール(米子市末広町293番地)
【講 師 等】《講 師》
・天野 礼子氏 (アウトドアライター、大正大学客員教授)
・本池 美香氏 (中海テレビ放送 記者)
《事例紹介&パネリスト》
・伊藤 賢氏 (鳥取県農林水産部森林・林業振興局森林づくり推進課長 )
・長井 仁志氏 (米子市 市民環境部長)
・入澤 淳氏 (日南町森林組合 専務理事)
・宮本 立史氏 (山陰合同銀行 地域振興部調査役 )
・西川 賢治氏 (米子工業高等専門学校 建築学科 准教授 )
《司 会》
・ 山本貴之氏(EPOちゅうごく地域実行委員)
【次 第】12:30- 開場・受付
13:00- 挨拶 環境省中国四国地方環境事務所環境対策課 課長補佐 森 寄幸氏
13:05- 基調講演『森林のエネルギーと生きる~森に仕事がある~』
天野 礼子氏 (アウトドアライター、大正大学客員教授)
14:15- 情報提供『「日野川物語~故郷 に映える日野川~」で出合った人たち』
本池 美香氏 (中海テレビ放送 記者)
14:35- 鳥取県内における取組事例紹介
① 「日南町の森林の仕事」の紹介
・入澤 淳氏 (日南町森林組合 専務理事)
② 「銀行における森づくり、オフセット・クレジットなど環境活動」の紹介
・宮本 立史氏 (山陰合同銀行 地域振興部 調査役)
③ 「環境共生型ものづくりデザイン教育」の紹介
・西川 賢治氏 (米子工業高等専門学校 建築学科 准教授 )
15:30- オフセット・クレジット(J-VER)証明書授与式
・日南町 副町長 中村 英明氏
・米子市 市民環境部長 長井 仁志氏
15:35- パネルディスカッション
●コーディネーター 山本 貴之氏 (中国環境パートナーシップオフィス )
●アドバイザー 天野 礼子氏 (アウトドアライター 大正大学 客員教授)
●パネリスト
伊藤 賢氏 (鳥取県農林水産部森林・林業振興局森林づくり推進課長 )
長井 仁志氏 (米子市 市民環境部長 )
入澤 淳氏 (日南町森林組合 専務理事)
宮本 立史氏 (山陰合同銀行 地域振興部調査役 )
西川 賢治氏 (米子工業高等専門学校 建築学科 准教授 )
16:05- 閉会
【主 催】環境省中国環境パートナーシップオフィス(EPOちゅうごく)
【後 援】鳥取県、米子市、日南町、米子商工会議所、中海テレビ放送、DARAZ FM
山陰中央新報社、山陰合同銀行、NPO法人「日本に健全な森をつくり直す委員会」
開会挨拶 環境省中国四国地方環境事務所環境対策課 課長補佐 森 寄幸氏
鳥取県米子市において、森林資源の循環をテーマにシンポジウムが開催されることに対し、時宜を得たテーマであり、自らの名前を引き合いに、森で寄り沿い事業を行うことで幸せになるという話、EPOちゅうごくは全国8ヶ所に設置されたパートナーシップオフィスの一つであり、広島市に事務所を開設していること、地域実行委員制度を創設し、各県2名の委員をお願いしており、今回のシンポジウムも地域実行委員の尽力に基づいて開催されていること等の挨拶がなされた。
基調講演『森林のエネルギーと生きる~森に仕事がある~』
天野 礼子氏 (アウトドアライター、大正大学客員教授)
カナダの切株税の事例を中心として、森林保全活動を紹介。熊は冬眠の前にサケを食するが、木材中の窒素15の分析結果により、サケに含まれている成分を木が取り入れていること、すなわち森林が海からの恵みからなりたっていることが説明。また、カナダでは、川に人工的に大きな石をヘリコプターで投入し、倒木を人工的に創り、生態系にやさしい川を創り、環境保全活動を実施した例から、森林保全が重要であることを紹介。
情報提供『「日野川物語~故郷 に映える日野川~」で出合った人たち』
本池 美香氏 (中海テレビ放送 記者)
中海テレビが作成した標記番組のビデオ紹介を制作担当の記者本池氏が説明。日野川の源流を訪ねる番組で、子どもの目を通して、自然の美しさ、日野川の源流への登山記録であり、森林の営みを紹介。
鳥取県内における取組事例紹介
① 「日南町の森林の仕事」の紹介
入澤 淳氏 (日南町森林組合 専務理事)
日南町の森林の仕事を紹介。若い力が町に戻ってきていることと、ベテランの技術との融合、最新重機を駆使した切り出し作業等、森林の仕事を興味深く紹介し、森林事業の明るい展望を説明。
② 「銀行における森づくり、オフセット・クレジットなど環境活動」の紹介
宮本 立史氏 (山陰合同銀行 地域振興部 調査役)
山陰合同銀行の取組は、素人集団である銀行が事務局となってNPO、ボランティア団体、行政の間に立ち、森林保全活動を実施している。中間支援組織と言う、まさにEPOが実施すべきことを銀行が実施している例であり、活動を他の銀行にも勧めている。オフセット・クレジット活動を展開しており、更なる活動の水平展開が期待される。
③ 「環境共生型ものづくりデザイン教育」の紹介
西川 賢治氏 (米子工業高等専門学校 建築学科 准教授 )
半数を占める女子の活気に満ちた活動紹介が印象的。生徒たちの作品を実際のフィールドに設置し、尚、定期的に修繕を実施している活動を紹介。
【会場からの意見】
この有用なシンポジウムに森林組合関係者が参加していないこと、参加者が少ないことに対し、苦言が述べられ、発言を受けて天野礼子氏より、知事、市長が参加出来るような企画が望ましいこと、開催日としては連休より通常の土日が適しているとの意見が述べられた。
《成 果》
・日南町の事例紹介により、若者が森林に戻っていることが認識出来て非常に良かった。また、機械化された現状も認識出来て、森林面積の大きい日本の今後の事業展開に期待が持てる内容であった。
・山陰合同銀行の取組は、素人集団である銀行が事務局となってNPO、ボランティア団体、行政の間に立ち、森林保全活動を実施していることの紹介で、中間支援組織と言う、まさにEPOが実施すべきことを銀行が実施している例であり、活動を他の銀行にも勧めているという画期的な事例紹介であった。
この記事の発信者
EPOちゅうごく 編集部(へんしゅうぶ)
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