取組紹介

エリア 広島県

【主催事業報告】持続可能な地域づくりを担う人材のためのESD基礎セミナー 〜『やかげ学』から考える学校×地域の協働とESD〜

主体
テーマ
方法

持続可能な地域づくりを担う人材のためのESD基礎セミナー 〜『やかげ学』から考える学校×地域の協働とESD〜

【日  時】平成25年11月20日(水)13:00~18:00、21日(木)9:00~15:00
【場  所】日本生命広島第二ビル1F会議室(広島市中区八丁堀16-11)
【参  加  者】12名
【講  師】《ファシリテーター》志賀誠治氏(人間科学研究所 所長)
      《事例発表者》室貴由輝氏
       (岡山県小田郡矢掛町立矢掛中学校 教論 ※元岡山県立矢掛高等学校 教論)
【主  催】環境省中国環境パートナーシップオフィス(EPOちゅうごく)
【内  容】
《1日目》
 13:00〜 開会、オリエンテーション
・     セッション1「はじめまして!よろしく!」
     セッション2「これだけは知っておきたいESDの基本」
     セッション3「私のライフスタイルからESDを考える」
     セッション4「ESDが目指す教育の特徴」
 18:00   1日目終了
《2日目》
0 9:00〜  セッション5「やかげ学から考えるESD推進のポイント」
 12:00〜 昼食、休憩
 13:00〜  セッション5(続き)
        セッション6「みんなの疑問にみんなで答える」
 14:00〜  セッション7「ふりかえりとわかちあい」
 15:00  閉会

<企画の背景・目的>

持続可能で魅力ある社会の実現のためには、地域の想いに共感し、多様な主体を巻き込み、活動を発展させていく人材が必要です。多様な人達の対話を促進し、主体的な参加と参画を引き出す協働の仕組みや、ESDの基礎的な理論やスキル、及び「やかげ学」の事例を通してESDの実践を学ぶことを目的に「持続可能な地域づくりを担う人材のためのESD基礎セミナー」を開催しました。

<内 容>

平日の2日間開催の中、既に公民館等でESDに取り組んでいる人やこれからESD活動を始めようと思っている人等、岡山、広島、山口から幅広い年代の方が参加してくれました。

【1日目】
講師の志賀誠治氏からESDに関する講義とグループワークを中心に進められました。なぜ今、ESDが必要なのか。ESDには国際貢献と地域の課題解決という2つの視点があること、ESDは環境問題だけではなく社会環境を変えていく教育であり、持続可能な社会づくりへのゆるやかな社会運動であること等、ESDの基礎知識を学びました。

 

【2日目】
元岡山県立矢掛高等学校の先生であり、現在は矢掛町立矢掛中学校の先生の室貴由輝氏より、「やかげ学」の事例を紹介してもらいました。「やかげ学」とは、平成22年より矢掛高校で行われている独自の授業で、矢掛町のことを学んだ上で校外へ出て、地域の人と触れ合う内容になっています。具体的には、2年生の1学期に矢掛町のまちづくりや文化等について学び、2年生の9月から3年生の7月にかけて地域の幼稚園や小学校、高齢者施設、農業体験施設等に毎週1回通って実習を行います。「やかげ」学を通して、生徒の学習意欲の向上がみられたり、地域行事に積極的に参加するようになったりと様々な成果が出ているそうです。また、受け入れ施設側からも歓迎され、人数を増やしてほしいという要望もあるそうです。

発表を聞いた後、「やかげ学」の事例を通して“ESD推進のポイント”について考えました。まず、全体で気になったキーワードをあげ、それを元にグループで話し合いを行いました。 

2日間しっかり学んだ最後に、輪になって1人1人が“ESDで大切にしたいこと”を共有しました。「つながり」という言葉が共通して挙げられていたのが印象的でした。他にも「信頼する」「命の伝承」等があり、それぞれがESDを自分の言葉で捉え、今後の活動の実践へ向けてやる気を高めることができました。

<参加者の感想>

・多様な価値観の方々と一緒に話をするのが良かったです。
・ここでできたつながりを大切にしたい。
・ESDを推進するためにつながりを大切にして、自分にできることから始めよう!と力をもらえた2日間でした。

この記事の発信者

EPOちゅうごく 編集部(へんしゅうぶ)

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