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「気候変動について今伝えたい、10の重要なメッセージ」(10 New Insights in Climate Science、10NICS)は、Future Earth、The Earth League、World Climate Research Programme (世界気候研究計画)が共同で制作しています。
本レポートは、 最新の気候変動に関する研究論文から得られた 10 の重要な科学的知見と共に政策提言をまとめた政策報告書です。この政策報告書は、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)締約国会議(COP)にあわせて毎年発表されます。

最新版の報告書は、1.5℃目標の危機、化石燃料の段階的廃止に関する考察、炭素除去と吸収に関する知見、生物多様性の緊急事態、氷河損失、食料システムの改革などの内容を含み、プラネタリー ヘルスが直面している課題、リスク要因、対策案等について論じています。
主なメッセージとして、私たちが、避けなければならない転換点にこれまで以上に近づいたことを警告する共に、適切な対応を取ることが喫緊の課題であることを強調しています。
10NICS の最新版には、22 か国から集まった 75人の著名な研究者が貢献しました。日本からは5名の研究者が参加しました。

気候変動について今伝えたい、10の重要なメッセージ2023

1. 1.5℃目標のオーバーシュートは避けられない状況になりつつある。オーバーシュートの度合いと期間を最小限に抑えることが必要不可欠である
2. パリ協定の目標を達成するには、迅速で計画的な化石燃料の段階的な廃止が必要である
3. 二酸化炭素除去(CDR)を必要とされる規模にするため、強固な政策が不可欠である
4. 自然の炭素吸収源に過度に依存するのは際どい戦略である:将来の貢献度は不確かである
5. 気候と生物多様性の非常事態は相互に関連しているため、共同ガバナンスが必要である
6. 複合現象は気候リスクを増大させ、その不確実性を増大させる
7. 山岳氷河の縮小が加速している
8. 気候リスクのある地域において移動が難しい状況が拡大している
9. 正義が機能する新たな手法の導入により、より効果的な気候変動適応が可能となる
10. フードシステムの改革は公正な気候変動対策に貢献することができる

10 NEW INSIGHTS IN CLIMATE SCIENCE特設ページ(英語)
https://10insightsclimate.science/

研究者による概要の説明(国連、動画、英語)
https://unfccc.int/event/future-earth-wcrp-earth-league-10-new-insights-in-climate-science-2023

「気候変動について今伝えたい、10の重要なメッセージ」(日本語版)報告書概要
https://japan.futureearth.org/event/overview-event-of-the-latest-2023-24-report-10-new-insights-in-climate-science/

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全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA: Japan Center for Climate Change Actions)
電話番号
03-6273-7785
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