生物多様性条約第15回締約国会議(CBD-COP15)において、2030年までの新たな世界目標である「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が採択されました。この世界目標を踏まえ、我が国では世界に先駆けて2023年3月に「生物多様性国家戦略」を改定し、2030年ミッションとして、生物多様性の損失を止め、反転させる「ネイチャーポジティブ」の実現を掲げています。この実現に向けて、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として効果的に保全しようとする目標(30by30目標)を位置づけています。
自然共生サイトとは
ネイチャーポジティブの実現に向けた取組の一つとして、環境省では、企業の森や里地里山、都市の緑地など「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を「自然共生サイト」として認定する取組を令和5年度から開始しました。
本年4月から申請受付をし、有識者審査を経た結果、この度、初めての環境大臣認定を122か所(35都道府県)にて行うことが決定しました。今回認定が決定した122か所の合計面積は約7.7万haであり、これは国土の約0.2%、東京23区を超える大きさになります。
なお、今後、保護地域との重複を除いた区域を、OECM(Other Effective area-based Conservation Measures:保護地域以外で生物多様性保全に資する区域)として国際データベースに登録することを予定しています。
中国地方の認定状況
鳥取県八頭船岡環境保全エリア(鳥取県八頭郡八頭町)
・一般社団法人 鳥取県地域教育推進局・農事組合法人 八頭船岡農場
南部町の里地里山ビオトープ(鳥取県西伯郡南部町)
・一般社団法人里山生物多様性プロジェクト
アサヒの森(広島県庄原市・三次市)
・甲野村山アサヒグループジャパン株式会社
【添付資料】
(別添1)令和5年度前期「自然共生サイト」認定結果.pdf[PDF 269KB]
(別添2)「自然共生サイト」の概要.pdf[PDF 298KB]