取組紹介

エリア 岡山県

【共催事業報告】環境コミュニケーションセミナー

主体
テーマ
方法

環境コミュニケーションセミナー

【日  時】平成25年11月12日(火)13:00~17:00
【場  所】岡山国際交流センター(岡山県岡山市北区)
【参  加  者】26名
【講  師】枝廣淳子氏(環境ジャーナリスト/幸せ経済社会研究所所長)
【主  催】環境省中国環境パートナーシップオフィス、公益財団法人岡山県環境保全事業団
【内  容】 13:00〜 開会
      13:05〜 オリエンテーション
      13:15~ ミニ講義、ワークショップ
・     ・普段行っている「伝える活動」の振り返り(個人ワーク、グループワーク)
     ・「伝える力」を強める(ミニ講義、グループワーク)
     ・「広がり」を創り出す(ミニ講義、個人ワーク、グループワーク)
     ・「行動」を変える(ミニ講義)
     ・「無関心の壁」の乗り越え方(ミニ講義)
  16:55  閉会

<企画の背景・目的>

低炭素・循環型社会の実現に向けて、各地域では行政や地球温暖化防止活動推進センター、地球温暖化防止活動推進員、事業者、NPOなどが温暖化防止対策を推進しています。
 今後、多様化する社会ニーズや地域事情に合わせた温暖化防止対策の取組を行うためには、それぞれが地域や行政へ伝えるために効果的な政策コミュニケーション(※)を行う必要があります。そこで、情報伝達などの基本的な考え方やスキルを見につけ、温暖化防止対策の効果的な手法を探ることを目的としてセミナーを開催しました。

※政策コミュニケーションとは、政策の形成段階から、実施、評価、改善に至るまでのプロセスにおける、官民間の意思疎通や情報伝達・交換等のことを指す造語です。情報公開や情報の受発信、広報、対話機会、政策提言、事業協働等、多様な方法があります。

<内 容>

今回のセミナーでは、それぞれが普段行っている温暖化防止対策等の「伝える」活動を振り返り、課題・悩みを共有するところからはじまりました。①何を目的として、②だれを対象に、③どのようなチャンネル/場で、④どのように行っているか?を改めて整理しました。意外と本当の「目的」を考えないでやっていたり、手段が目的化していたりする場合が多い、と講師から問題提起がありました。再度、自身の「伝える」活動の目的について考え、1人ずつ発表しました。「子どもたちの未来が持続可能になること」「1人でも多くの人たちが環境に優しい生活をすること」などの意見が述べられました。
その後、「伝える」力を高めるための具体的な方法や「広げていく」ための戦略、「行動」を変えてもらうために必要なことなど、まさに地球温暖化対策の必要性を訴えていく際に課題になっていることについて考え、学び合いました。

(ミニ講義概要)

・伝える力を高める4つのヒント
①「場」の設計(人が集まるところへ出ていく、ソーシャルメディアの活用)
②いくつものアプローチを用意
③粘るメッセージ
④相手にあわせた表現や言葉を選ぶ(ソーシャルスタイルを活用)

・広がりを作りだす5つの要因
①相対的な利点(の認識)
②わかりやすさ(理解しやすさ、導入しやすさ)
③試しやすさ
④観測しやすさ(効果の見やすさ)
⑤両立しやすさ(価値観や自己の変革を要するものは受け入れにくい)
・行動変容のためには、相手が意識と行動を変えやすいように工夫を行い、
「乗り換える舟」を用意することが大切。

・「無関心の壁」に対しては、相手の話を聞いたり近づく努力をする。
・身近なニュースやビジュアルを活用する。

<参加者の感想>

・座学の研修というよりは実学の研修ができあっという間に時間が過ぎました。
・自分自身の活動をふりかえる良い機会になった。これから伝える機会を増やしていきたい。
・自分の課題悩みが解決できて良かった。

この記事の発信者

EPOちゅうごく 編集部(へんしゅうぶ)

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