【環境トピック】第10回「国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)」の開催結果について 中国環境パートナーシップオフィス(EPOちゅうごく)

【環境トピック】第10回「国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)」の開催結果について

令和2年6月24日(水)、小泉環境大臣、中西委員長(一般社団法人日本経済団体連合会会長)出席の下、第10回「国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)」が開催されました。
委員会では、UNDB-Jのこれまでの成果と課題、今後の方向性、昨年度の取組実績、今年度の事業実施計画について議論しました。

1. 委員会の議事
<開催日時>
令和2年6月24日(水)13:30~15:30
<議事次第>
1.開会
2.挨拶・小泉環境大臣・中西委員長
3.議事
(1)生物多様性に関する最近の動向
(2)UNDB-Jの成果と課題、今後の方向性について
(3)令和元年度事業実施結果について
(4)令和2年度の事業実施計画及び財務状況について
(5)その他
4.閉会

2.委員会の開催概要
(1)小泉環境大臣挨拶
環境の分野で、経済界始めNGO、関係省庁、自治体、ユースの皆さんなど多様なセクターが一堂に会しているUNDB-Jのようなプラットフォームがあることは、世界の中では当たり前のことではなく、特筆すべき一つのシンボルである。

今回のコロナ危機は、人間に行動変容を求める生態系からの重大なメッセージと受け止めている。気候変動問題も、今や気候危機と捉えられており、環境省としても「気候危機宣言」をしたところ。

コロナ収束後の経済社会を、生物多様性保全や気候変動対策と両立したものにしていかなくてはならない。コロナからの復興と同時に、持続可能でレジリエントな経済社会への再設計(リデザイン)が不可欠であり、その一つとして、顔の見えるコミュニティを一人一人が身近な所で確立していくことが非常に重要だと考えている。地産地消を通じて地域に対する思いを育むことは、強い地域コミュニティを作ることにつながり、災害リスクが高まっている地域における防災の観点からも非常に重要である。

環境省では、リモートワークの場として国立公園におけるワーケーションの環境の強化を進めていく。より多様な働き方ができる社会を皆さんと一緒にデザインしていきたいと考えている。

今年は日本で採択された「愛知目標」の目標年であり、次の世界目標を検討する重要な年。生物多様性COPが来年に延期となったが、国際社会が協調して、愛知で共有された2050年ビジョン「自然との共生」を実現する世界の構築に向かって行動することが求められている。UNDB-Jの活動も今年度までであり、これまでの活動を総括しつつ、今後の方向性を検討する、本委員会にとっても非常に重要な年となる。こうした課題について、有識者の皆様、各セクターの皆様から忌憚のない御意見を頂きたい。

(2)中西委員長挨拶
UNDB-Jは、2011年の設立から始まり、今年は最終年になる。本年1月から、国内の各主体による生物多様性への取組を広く共有・発信し、次の活動につなげる「せいかリレー」を展開している。1月に愛知県で開催したキックオフイベントには約7,300名もの来場があった。ただ、残念ながら、その後は新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、各地で予定されていた活動やイベントが中止や延期となっている。

10月に予定されていたCBD・COP15も来年に延期となったが、そこで議論される「新たな世界目標」においても、「生物多様性の主流化」、すなわち「生物多様性の保全と持続可能な利用に配慮した社会経済活動」は、引き続き取り組むべき重要なテーマと考えている。

経団連は今月11日に「経団連生物多様性宣言イニシアチブ」を発表した。236社・団体が「経団連生物多様性宣言」に賛同し、そのうち115社が「将来に向けた取組方針と具体的取組事例」を掲載している。

コロナ危機に対応するために、社会のあり方が大きく変わろうとしており、コロナ後の社会は環境と両立するレジリエントで持続可能なものである必要がある。本日は、UNDB-Jの構成団体における昨年度の取組を共有するとともに、これまでの活動の総括と今後の方向性について意見交換を頂きたい。日本における生物多様性への先進的な活動や成果の効果的な発信と、更なる主流化の促進に向け、皆様の一層の御協力と御尽力をお願いしたい。

(3)生物多様性に関する最近の動向
事務局から、前回の委員会から今回委員会までの1年間の生物多様性に関する動向として主に以下の3点について報告。
① ポスト2020生物多様性枠組の検討状況
② 次期生物多様性国家戦略の検討状況
③ コロナ後の社会に向けた対応概要

(4)UNDB-Jの成果と課題、今後の方向性について
UNDB-Jのこれまでの活動の成果と課題、今後の方向性について意見交換を実施。

委員から、

「自然との共生」は、日本人の特徴であり文化でもある。ポストコロナに向けて社会変革が求められているが、今こそ生物多様性をより認識し、そして、より普遍化していくことが重要。

色々なテーマのもので主流化を更に掘り下げていくことが重要。1つのテーマに2~3年のスパンで取り組んでいく、機動的な運営も検討に値するのではないか。

新たなプラットフォームにおいても、若者の活動の連携、保全活動、普及啓発を強化する仕組みを作ることで、生物多様性を守るための若者の活動の一層の活性化やセクター間での相乗効果が期待できるのではないか。

今までやってきた自然を守る知恵や知識を広める活動を続け、新しい社会、SDGs、社会・経済のリデザインという、経済にも組み込まれた自然共生社会を実際に作っていくことが必要。

など様々な意見を頂いた。引き続き、幹事会及び運営部会で検討を進めていくことを確認した。

(5)令和元年度の実施結果について
令和元年度の事業実施結果について事務局から報告
<主な事業>
・100万人の「MY行動宣言」 令和元年度末時点:約24万宣言
・「生物多様性の本箱」300館プロジェクト 令和元年度末時点:232館
・「にじゅうまるプロジェクト」2020宣言 令和元年度末時点:1054事業
・グリーンウェイブ2019
令和元年までの累計参加団体数:3,284団体、植樹本数:約33万本

また、事務局から昨年度のロードマップに基づいた取組に関するフォローアップ結果について説明。引き続き、各団体においてロードマップに基づく取組の推進について確認。

(6)令和2年度の事業実施計画及び財務状況について
令和2年度の事業実施計画(案)及び財務状況について事務局から報告。
令和2年度計画が了承された。
<主な事業>
○ 未来へつなぐ「国連生物多様性の10年」せいかリレーの実施
○ ロードマップに基づいた取組推進
・100万人の「MY行動宣言」
・「生物多様性の本箱」300館プロジェクト
・「にじゅうまるプロジェクト」2020宣言
・グリーンウェイブ2020 等
○ UNDB-Jクロージングイベントの開催。
○ UNDB-Jの成果のとりまとめと2021年以降(ポスト2020生物多様性国際枠組期間)に向けた検討

<参考>
○ 第10回「国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)」会議資料
下記の報道発表ウェブサイトから配布資料を確認いただけます。
(報道発表ウェブサイト)http://www.env.go.jp/press/108096.html

○国連生物多様性の10年日本委員会(UNDB-J)
2011年から2020年までの10年間は、国連の定めた「国連生物多様性の10年」です。生物多様性条約第10回締約国会議(2010.10愛知県名古屋市)で採択された、世界目標である「愛知目標」の達成に貢献するため、国際社会のあらゆるセクターが連携して生物多様性の問題に取り組むこととされています。

これを受け、愛知目標の達成を目指し、国内のあらゆるセクターの参画と連携を促進し、生物多様性の保全と持続可能な利用に関する取組を推進するため、「国連生物多様性の10年日本委員会」(UNDB-J)が2011年9月に設立されました。環境省は、事務局を務めています。

(ウェブサイト)http://undb.jp/
(Facebookページ)https://www.facebook.com/UNDBJ

【連絡先】
環境省自然環境局自然環境計画課生物多様性主流化室
代表:03-3581-3351
直通:03-5521-8150

【詳細・リンク】
http://www.env.go.jp/press/108135.html

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