【主催事業報告】ESD推進ネットワーク地域フォーラム2017 中国環境パートナーシップオフィス(EPOちゅうごく)

【主催事業報告】ESD推進ネットワーク地域フォーラム2017

平成29年度中国環境パートナーシップ管理運営等業務
ESD推進ネットワーク地域フォーラム2017
~SDGsによる地域創生の可能性と私たちの役割~

 

全国フォーラムの地域版として、中国地方においても地域における多様なステークホルダーが一堂に集い、ESD推進ネットワーク(地域ネットワーク)を形成することを通して、ESDを推進することを目的として、広島市においてフォーラムを開催いたしましたので、ご報告いたします。

【日 時】
平成29年12月23日(土)13:30~17:10

【場 所】
広島国際会議場 地下2階 大会議室「ダリア」(広島県広島市中区中島町1-5)

【参加者数】
70名
《内訳》
所属:NPO・NGO等(29)、行政(15)、企業(13)、学校 (13)

【主 催】
中国地方ESD活動支援センター

【協 力】
ESD活動支援センター、環境省中国環境パートナーシップオフィス(EPOちゅうごく)、一般社団法人SDGs市民社会ネットワーク、中国5県中間支援組織連絡協議会〔 (公財)とっとり県民活動活性化センター、(公財)ふるさと島根定住財団、(特非)岡山NPOセンター、(特非)ひろしまNPOセンター、(特非)やまぐち県民ネット21〕

【内 容】
13:30~ オープニング/司会:松原裕樹(中国地方ESD活動支援センター)
(1) 開会挨拶/牛場雅己(環境省中国四国地方環境事務所 所長)
・中国地方ESDセンター設置に係る経緯(ESD国内実施計画)
・中国地方ESDセンターの紹介(4つの機能、EPOとの連携)など

(2) オリエンテーション
・中国地方ESDセンター・EPOちゅうごくの紹介
・プログラム、配布資料、会場、撮影許可等の確認
・ゲスト、関係者(運営委員)、スタッフの紹介
・コーディネーター(西村氏)に進行を交代

 

13:45~ 「中国地方ESD 活動支援センター開所にあたって」
/川田力氏(岡山大学大学院教育学研究科 教授)

中国地方のESD を推進するためには、地域的特性、多様な取り組み、多様なステークホルダーの存在、多様なESD 拠点を把握し、それぞれのESD活動のパワーアップするため、「相互協力・資金調達」+「人材育成」←情報収集・蓄積・発信→「学び・育ち・育てる」支援を実施するセンターであることが大切。
また、持続可能な社会の実現に向けたSDGsとESDの関連について、ESD に関するGlobal Action Plan 2015 年~において、SDGsのすべて目標を達成するためには、「学び」が不可欠ある。ESDは、SDGsの達成と、その向こうにある持続可能な社会の実現の基盤となる。

 

13:55~ 「ESD 推進ネットワークとESD 活動支援センター(全国・地方)」
/柴尾智子氏(ESD 活動支援センター 次長)

ESD活動支援センター(全国的なハブ機能)、地方ESDセンター(広域的なハブ機能)の紹介。ネットワークの目的は、ESDの広がりと深まりを通じて地域の諸課題の解決と教育の質の向上、またSDGs達成に向けた意識・行動変革を進めること。
学校、地域、職場などでESDに取り組んでいる、又は取り組もうとしている組織・団体・個人を対象に実践現場を構成し、先導的、波及効果の高いESD活動を実践している組織・団体や、 ESD活動を支援している組織・団体を「地域ESD活動推進拠点」として登録する制度も実施する。
地方におけるネットワーク形成は、地域ESD拠点の活動が活発化することを第一優先とし、地方センターが地域の特性等に配慮して決定するネットワークの形成プロセスや支援方法を尊重する。

 

14:10~ 「SDGs に取り組むNGO/NPO・市民社会セクター」
/稲場雅紀氏(一般社団法人SDGs 市民社会ネットワーク 専務理事、特定非営利活動法人アフリカ日本協議会 国際保健部門ディレクター)

SDGs市民社会ネットワーク(略称:SDGsジャパン)は、2016年4月にNGO/NPOのネットワークとして設立。2017年2月に一般社団法人として登記。
国際協力のみならず、国内のSDGs課題に取り組むNPOも含むネットワークで、現在80団体。地域の持続可能性や環境に取り組むNPOなどの参加も得て、包括的なネットワークとなっている。
SDGsを最初に提唱したのは南米・コロンビアで、市民社会の声も取り入れて、4年間のオープンな議論の下でできたのがSDGsである。
日本では、2012年からプロセスにかかわった「動く→動かす」が「SDGsジャパン」の前身で、政府との定期的な意見交換会を20回積み重ねる。国連SDGs特別顧問(アミーナ・モハメッド)とも2回の意見交換会を実施。総理を本部長とする「SDGs推進本部」G7伊勢志摩サミットとの関連で積極的に追求、各政党にも働きかけ、トップのコミットメントを実現した。
「つづかない」日本から「つづく」日本へ、今こそ市民社会の底力を見せるとき。貧困のない、持続可能な地球(環境、経済、社会)を次の世代に引き継いでいくためのダイナミックなパートナーシップが求められている。

 

14:30~ 「東京海上グループとSDGs」
/長村政明氏(東京海上日動火災保険株式会社 経営企画部部長兼CSR 室長)

東京海上グループは創業以来、関東大震災、敗戦といった幾多の難局をグループの総⼒をあげて乗り越えてきた。どんな時代にあってもお客様の信頼をあらゆる活動の原点におき、お客様や社会の「いざ」を支え、新たな一歩を踏み出す挑戦に向き合ってきたことが、持続的な成⻑を実現してきた原動⼒となっている。
CSR主要テーマと主な取組みは、「安心・安全をお届けする~防災・減災への取組」「地球を守る~地球温暖化・生物多様性推進への対応」「人を支える~共⽣社会の実現へ向けた取組み」であり、この取組によって「安心・安全でサステナブルな未来」を目標としている。
また、未来を担う世代への教育・支援として、マングローブ植林地で植林体験& マングローブを守る「みどりの授業」や、環境NPOとの協働による「Green Gift」プロジェクト地球元気プログラムなど子どもたちへの支援も実施している。

 

14:50~ 「札幌市におけるSDGs 推進に向けた取組-第2 次環境基本計画へのインプットを中心に-」
/佐竹輝洋氏(札幌市環境局環境都市推進部環境計画課 調査担当係長)

札幌が目指す将来像(2050年頃の姿)は、次世代の子どもたちが笑顔で暮らせる持続可能な都市「環境首都・SAPP‿RO」。
将来像を実現するための5つの柱として「健康で安全な環境の中で生活できる都市の実現」「積雪寒冷地に適した低炭素社会の実現」「資源を持続可能に活用する循環型社会の実現」「都市と自然が調和した自然共生社会の実現」「環境施策の横断的・総合的な取組の推進」を掲げ、各柱ごとにSDGsを踏まえた2030年の姿と長期的な目標と管理指標を設定。
また、札幌を「フェアトレードタウン」として認定を受けることを目的に、市内でフェアトレードを推進・応援する関係者が集まり戦略を検討中(平成29年9月~)。呼びかけは「RCE北海道道央圏協議会」という団体で、SDGsの推進(目標12「生産と消費」)につながることから参画中。1つのゴールが他の様々なゴールと結びついている、というSDGsの考え方を活用することで、環境保全対策が持続可能な社会の形成に向けたどのゴールに繋がっているかを示すことができる。
市民の認知度がまだ低いことから、その理解や普及に向けて取り組む必要がある。

 

15:10~ 「愛媛県立小田高等学校 SDGs に関する取組について」
/今居弘幸氏(愛媛県立小田高等学校 教員)

平成29年度は「人間力を豊かに育む教育の充実-地域社会を担うグローカル人材の育成を目指して-」を重点努力目標に掲げた。校内に「魅力化推進室」を新設し、教職員や生徒、地域、行政等との対話・連携から学びの創造へと展開。小田高版・起業家教育プログラムの実践を通し、地域創生に貢献できる人材の育成、グローカルな視点を持った人材の育成を目指した。また、全校生徒を対象に、小田高生全員が一堂に参加するグループディスカッション等の全校会議「オダカン」や、「ワールドカフェ」「郊外より講師を招いて特別講座」等を開催。三年生を対象に、関係者を招いてのアウトプットの実践として、プレゼンテーションを実施。内子町の課題解決プランをSDGsに結び付けたワークの紹介した。

 

15:50~ ワークショップ「中国地方でESD・SDGs を活用するためには」
/コーディネーター:西村仁志氏(広島修道大学人間環境学部 教授)

(1)イントロダクション
・グループファシリテーター紹介
(ファシリテーターとして、登壇者とEPOちゅうごく及びESDセンター運営委員を1グループに付き1人配置)
・ねらいと進め方説明
・メンバー自己紹介(一人30秒、名前と所属等)
(2)「SDGs順位づけ」グループワーク
SDGsゴールのカード(17枚1セット)をグループに一つ配り、中国地方の実態に即して、重要だと思う順位を話し合いながら上位からツリー型に並び替える。その際、多数決で決めるのではなく、全員の合意を目指す。

(3)「これからのESD×SDGsを考えよう」ワーク
<お題①>
中国地方または自分の県で、「やっている、やれそう、やりたい」取り組みの紹介。
<お題②>
「○○と一緒にやりたい」、「○○と一緒にやるとさらに発展・展開するよ」のアイデア出し。
・話し合いの中から<お題①>の取り組みを3つ選び出し、A4用紙1枚に概要をまとめる。次に、<お題②>の各々のアイデアを、A4用紙1枚に概要をまとめる。
3つの取り組み×2枚=合計6枚を、成果物として作成する。

(4)全体シェアリング
各グループでテーブル上を整理し、SDGsのツリーと成果物(A4用紙6枚)を配置する。グループ内で誰か一人を説明役としてテーブルに残し、他の参加者は自由に各グループのテーブルを見て回った。

 

16:55~ ワークショップの総括
/コーディネーター:西村仁志氏(広島修道大学人間環境学部 教授)

ゴール16の「平和と公正をすべての人に」を上位に持ってきたグループが多いのが特徴的だった。広島の平和記念公園内にある会場での開催が影響しているのかもしれない。今回、中国地方で実際に起こっている現象や事象を学びの題材として使用したが、現実に起こっている問題への解決策を考えるのがESDである。現実を把握し、そこから物事や構造を捉えていく過程が大切だ。経済と環境のように、目的が相反してきた17のゴールに順位付けをするのは難しかったと思うが、双方の観点からお互いに学ぶことが重要である。今回生まれた繋がりを、今後の展開を進めていってほしい。

17:00~ クロージング
/松原裕樹(中国地方ESD活動支援センター)

閉会挨拶/松本一郎(島根大学大学院教育学研究科 教授)
講師の方々の基調講演・話題提供に大いに感動した。謝意を申し上げたい。このような場に来ると、色々な人と出会えて、いつも新鮮な気持ちになれるのが素晴らしいところだ。今後もますます繋がりを強め、広げていきたい。

参加ご協力くださった皆様、ありがとうございました。

月別アーカイブ
2018年5月
2018年4月
2018年3月
2018年2月
2018年1月
2017年12月
2017年11月
2017年10月
2017年9月
2017年8月
2017年7月
2017年6月
2017年5月
2017年4月
2017年3月
2017年2月
2017年1月
2016年12月
2016年11月
2016年10月
2016年9月
2016年8月
2016年7月
2016年6月
2016年5月
2016年4月
2016年3月
2016年2月
2016年1月
2015年12月
2015年11月
2015年9月
2015年8月
2015年7月
2015年6月
2015年5月
2015年4月
2015年3月
2015年2月
2015年1月
2014年12月
2014年11月
2014年10月
2014年9月
2014年8月
2014年7月
2014年6月
2014年5月
2014年3月
2014年2月
2014年1月
2013年12月
2013年11月
2013年10月
2013年9月
2013年3月
2012年8月
2012年3月
2011年10月
* * * *