【主催事業報告】再生可能エネルギー交流会 ~震災の経験から伝えるエネルギーシステムのあり方と再生可能エネルギーの役割~ 中国環境パートナーシップオフィス(EPOちゅうごく)

【主催事業報告】再生可能エネルギー交流会 ~震災の経験から伝えるエネルギーシステムのあり方と再生可能エネルギーの役割~

「再生可能エネルギー交流会
~震災の経験から伝えるエネルギーシステムのあり方と再生可能エネルギーの役割~」

【日 時】平成25年11月4日(日曜日)13:00~16:30
【場 所】EPOちゅうごく(広島市中区)
【参加者】15名
【講 師】新妻弘明氏(東北大学名誉教授、日本EIMY研究所所長)
      金子幸次氏(いわて生活協同組合)
      菊地満氏(社会福祉法人盛岡アビリティーセンター)
      武内賢二氏(ソーラーワールド株式会社)
【主 催】EPOちゅうごく、EPO東北
【協 力】EPO九州

【内 容】
13:00~ 開会、オリエンテーション
13:15~ 東北ゲストからのメッセージ(話題提供)
15:00~ 意見交換
16:00  まとめ
16:30  閉会

<企画の背景・目的>
 東日本大震災に伴う原発事故により、エネルギーに対する議論が広がり、その認識が大きく変化しつつあります。
 山陰地方では、自治体や企業の主導で、風力発電や太陽光発電の取組が進んでいます。
一方、山陽地方では、NPOや自治体等の協働による市民共同発電所やバイオマス事業、メガソーラーの導入が行われています。電力の自由化に向けて、これらの動きが加速していく見通しです。
 しかし、エネルギーシフトの取組において、原発や温暖化対策、経済効果等の議論はされますが、地震等による災害が少ない中国地方では、災害時のエネルギー対策に関する検討が十分にされているとは言えません。

 東北地方では震災以降、「災害時にエネルギーシステムの何が機能し、何が機能しなかったのか」の検証や「東北地方におけるエネルギーシステムのあり方」について議論を重ねてきました。
 そこで今回、3.11を教訓とした東北地方の経験とメッセージを中国地方でも共有することを目的にEPO東北と共同で「再生可能エネルギー交流会」を開催しました。

<内 容>
 前半は東北ゲストからそれぞれの取組み、3.11の時のこと、それを経て感じていることを話していただきました。

東北ゲストからのメッセージ(話題提供)
話題提供①「虹色の世界と灰色の世界」/新妻弘明(東北大学名誉教授、日本EIMY研究所所長)
(概要)
現代の世の中は、肉や魚をスーパーで売っている切り身でしか見たことがない「切り身社会」。
生き物がどこでどう暮らしているかもわからず、何事にも「当事者性」がないことが環境問題の原因になっている。
それはエネルギー問題にも通じていて、地域や生活とエネルギーがかけ離れてしまっている。
社会インフラを支える流通エネルギーのパスの他に、生活に密着した自然エネルギーのパスが必要。また、使用するエネルギー量自体を縮小していくべき。

話題提供②「命をつないだエネルギー」/金子幸次氏(いわて生活協同組合)、菊地満氏(社会福祉法人盛岡アビリティーセンター)
(概要)
いわて生協では地球温暖化対策の一環として、2006年からBDF車両の活用に取り組んできた。
東日本大震災で流通がストップし燃料不足に陥った時、BDFトラックで被災地支援を行うことになった。
3月14日から25日までの12日間、約2,000リットルのBDFを使用して約11,000km走行して被災地への支援物資輸送や炊き出しを行った。
今回の震災で、BDFの原料が分散していて比較的調達しやすいこと、農業用・土木用代替燃料としても使用できることなどBDFの有効性が確認できた。

話題提供③「命を照らしたエネルギー」/武内賢二氏(ソーラーワールド株式会社)
(概要)
震災以降、住んでいる山形から避難所に太陽電池パネルを設置する支援を行った。
被害が広域だったため電気の復旧に非常に時間がかかった地域があった。そこへ小さな灯りと携帯電話の充電ができる設備を点けるととても喜ばれた。
灯りがついた瞬間、みな笑顔を見せてくれたことが忘れられない。
エネルギー供給について考えていく必要があると感じた2年半だった。

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 後半は「太陽光」と「BDF」の2グループに分かれてグループディスカッションを行いました。

 まず、それぞれのグループで自己紹介、主に取り組んでいる再生可能エネルギー事業、話題提供についての感想、話題提供者へ聞いてみたいことを紙へ書いてからの意見交換からスタート。
 参加者は市民共同発電に取り組むNPO、行政関係者、環境カウンセラー、BDFに取り組むNPOなど再生エネルギーに関わる多様な方々。

 太陽光グループでは防災に対する意識のギャップ、集合住宅への太陽光パネルの設置や設置後の運用の話について、BDFグループでは廃油の回収・精製の仕組みや地域コミュニティについて等、意見が交わされました。

 意見交換でそれぞれの活動について共有した後、グループディスカッションのまとめとして「あなたのビジョン、わたしのビジョン」を考えました。

・地域で考え、地域で決めること。
・つながりを大切にする。
・市民を巻き込みながら、点を増やしていく。
・ソーシャルインクルージョン(社会的包括)と拡大コンソーシアム。

などの様々な意見があがっていました。

 最後に全体で今日の感想を述べていただきました。
 ゲストの新妻氏から「当事者性の復活が重要。行政任せ、専門任せ、組織任せではいけない。」と中国地方の実践者へ向けてエールをいただきました。

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<参加者の感想>
・当事者意識が大切だと思った。自分の家でソーラーパネルを設置すればライフスタイルが変化する。実際に使うと自分の意識も変わる。
・再生可能エネルギーをどう使うかではなく、自分の住む地域をどう楽しく活用していくか、まずは地域コミュニティを考えていかないといけない。
・日常で楽しく使う仕組みを考えることが結果として非常時に使えるエネルギーになると気付いた。

 

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